引用:産経ニュース
金利の上がる世界が日本で始まるのか
利上げしても1%までか。対して米金利は5.5%から6%
日米金利差で円キャリートレードが継続中ではありますが、今後の日米金利政策が合致しており、為替市場に大きく影響する可能性があります。米国では、利下げを3回織り込み始め、日銀は国債買い入れの減額の方針をして、日米金利差の圧縮になり円高になる可能性も出てきました。
金利を上げられない要因は?
- 新NISAへ投資している日本人が多くなり、円売りドル買いの圧力が掛かり、政府としては円金利を上げて円高にシフト出来ない。
- 地銀が大量の国債を保有していて、円金利を上げると利払いが上昇し、経営を圧迫すると言われている。
- 実質賃金の下がり続けているため、金利を上げて消費が冷え込むと経済にとってはマイナスになるため。
2024年7月日銀政策金利発表で国債買い入れ減額か
6月では長期国債の買い入れ額を減額する方針を発表し、7月の政策発表で金利を引き上げる可能性を示唆しています。
住宅ローン引き上げの動き
住信SBIネット銀行は変動金利0.01%上げました。
auじぶん銀行も金利を0.01%引き上げました。
引用先:ヤフーニュース
ソニー銀行は変動金利0.2%上げで、すでに借り入れ中の人は11月1日からきんりが見直されます。
引用先:ヤフーニュース
金利の上げ幅は限定的 0.05%から0.1%が限界か
現在、日本の物価上昇に対して、賃金の上昇が追い付いていないため、日銀が大幅な利上げに転じるのは難しいと言われています。
その中でも通貨安が物価上昇を招いている要因の一つで、景気の悪さが金利の低さが原因とされれば利上げに踏み切る可能性もあります。
どちらにしても量的緩和を続けてきた国で金利を上昇しなかった所は例外なく存在しないため、これから徐々に金利は上がっていくでしょう。
米連邦公開市場委員(FOMC))は年内3回利下げか?
出典:CMEグループ
米国市場では年内2回の利下げが濃厚となっていたが、失業率の悪化や指標が悪くなっていることも受け、3回の利下げを市場が織り込んでいる。図から分かる通り7月31日開催のFOMCでは93.8%となっています。
米景気後退はもうすぐ?
米国のほぼすべての銀行がバランスシート上に商業用不動産(CRE)のローンを保有しており、その高い集中度、不十分な引当金、延滞の問題が組み合わさる。早晩、銀行は引当金を引き上げ、収益性が悪化し、信用市場に大きな影響を及ぼす。FRBパウエル議長が警告するように米銀行の破綻はほぼ確実である。 pic.twitter.com/syKnOGqF3U
— 朝倉智也(Tomoya Asakura) (@tomoyaasakura) July 27, 2024
米国の地銀がローン返済できずに破綻する可能性の投稿されている方もいらっしゃいます。
貸倒引当金を引き上げてリスクに備えています。
米大統領候補のトランプ氏が円安を是正?
トランプ氏はアメリカが貿易黒字にするため、日本の円安について言及しています。アメリカ第一主義でドル高は自国の貿易には大惨事だと提言されています。
円安や人民元安を是正するように言及していて、為替市場にも影響が及んでいます。
ドル高はアメリカの製造業にとって不都合なのでトランプ氏が大統領になれば円高になる可能性が高い事が分かります。
まとめ
金利が上がり住宅ローンの返済や地銀の国債利払い返済が苦しくなる一方で、通貨安で物価高になり賃金が上昇しない現況では、日銀もがんじがらめな状態が続きそうです。
金利を上げたい日本に対して、利下げをしたいアメリカ、円安を是正するべきと指摘したトランプ氏、両国の通貨政策は合致しているので円高が進めば、出口が見つかるかもしれませんね。それもアメリカ頼みな政策になりますが・・・
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