あと1か月!どちらも良い勝負で拮抗状態
出典先:マネースクウェア
2024年11月5日に行われる米大統領選(11月第1月曜日の翌日の火曜日と法律で決まっています。)は米大統領選は拮抗していて、トランプ氏とハリス氏のどちらが勝ってもおかしくない状態にあります。政策別でみるとどちらが優位に立っているのか調査してみました。
トランプ氏とハリス氏の政策別支持率
トランプ氏とハリス氏の政策
トランプ氏が優位です。経済やインフレに関する政策でハリス氏より高い評価を得ています。
法人税率を現在の21%から15%への引き下げを提案しています。一方ハリス氏は35%への引き上げを過去に主張していました。最近ではバイデン政権の方針に沿って28%への引き上げを支持している可能性があります。
トランプ氏の方が高い支持を得ています。
不法移民の大規模送還を主張しており、「アメリカ史上最大の強制送還」を実施すると述べています。具体的には、メキシコ国境の壁を完成させ、海外駐留の米軍兵士を南部国境の監視に充てる計画を話しています。
ガザ地区での戦争に関する政策では、トランプ氏の評価がハリス氏を上回っています。
トランプ氏は「米国第一主義」を掲げ、保護主義的な通商政策を推進しています。
ロシア・ウクライナ問題では、自身の仲裁による戦争終結を主張しています。
ハリス氏が優勢です。気候変動に関する政策でトランプ氏をリードしています。
- 人工妊娠中絶に関する政策では、ハリス氏の評価が高くなっています。
- 民主主義の維持に関しても、ハリス氏がトランプ氏を上回っています。
- 銃規制に関する政策でも、ハリス氏がリードしています。
両候補とも住宅購入支援を掲げていますが、アプローチが異なります。
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- ハリス氏:初めて住宅を購入する人に2万5000ドルの頭金支給を提案
- トランプ氏:住宅ローン金利引き下げや税制優遇措置を通じた支援を主張
これらの政策別支持率の違いは、両候補の政治的立場や優先課題の違いを反映しています。トランプ氏は経済や移民などの分野で強みを見せる一方、ハリス氏は社会政策や環境問題で支持を集めています。
どの州で勝てば有利になるのか
どの州で勝てば有利か
- フロリダ州 (29人の選挙人)
フロリダ州は最大の激戦州の一つで、選挙人数も多いため、ここでの勝利が大きな意味を持ちます。 - ペンシルベニア州 (20人)、ミシガン州、ウィスコンシン州
これらのラストベルト(錆びた工業地帯)の州は2016年にトランプ氏が僅差で勝利し、2020年にバイデン氏が奪還した重要な激戦州です。 - テキサス州 (38人)
伝統的に共和党の牙城でしたが、近年民主党の支持が伸びており、もし民主党候補が勝利すれば大きな転機となります。 - オハイオ州
歴史的に大統領選の結果を占う「バロメーター州」として知られています。 - ジョージア州、アリゾナ州、ノースカロライナ州
これらの州も近年激戦州化しており、勝敗を左右する可能性があります。
これらの州は「スイングステート」や「バトルグラウンドステート」と呼ばれ、選挙人数が多く、かつ民主・共和両党の支持が拮抗しているため、ここでの勝利が選挙全体の勝敗を大きく左右します。特に、フロリダ州やペンシルベニア州などの大票田で勝利することが、選挙戦略上非常に重要となります。
賭けサイト(Polymarket)の米大統領選はトランプ氏が優勢
ポリマーケットではそちらが優勢か
出典先:ポリマーケットTVL Token Terminal
- トランプ氏優勢:
ポリマーケットでは、トランプ氏が勝利する確率が55.8%となっており、ハリス氏の43.8%を上回っています。
- テレビ出演した際に、不法移民についての質問に答えられなかった事や、過去3年半を振り返ってのバイデン政権判断が異なった事について「思い浮かばない」と答えた事で、ハリス氏離れが起こっています。
- 若い黒人男性の集会ではオバマ氏が「黒人女性の大統領候補の支援をためらうな」と発言したことが、議論されて、反発を招いてしまい、支持率に影響がでた。
まとめ
9月まで、カマラ・ハリス氏がやや優勢となっていた大統領選は10月のハリス氏のメディア出演をきっかけに状況は一変し、スイングステートではトランプ氏の支持率が上昇しました。
トランプ氏の政策が現実味になり、より実現すること意味しています。
ハリス氏の最大2万5000ドルの住宅支援も選挙の票集めの為に発言し、そもそも財源に無理があるとの見方も出ています。
トランプ氏の不法移民の強制送還や自身の仲裁により、戦争を終結させると発言していることから外交政策に期待する所もありますがアメリカの利益を最優先する傾向があります。
11月5日までに一転二転して状況が変わる可能性もあり、ニュースに注目していきたいところです。
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