ジャクソンホール会議とは?
毎年夏に、アメリカ、ワイオミング州ジャクソンホールにあるリゾート地で経済政策について議論するシンポジウムです。
招待された人のみが参加でき、通訳も居ない為、レベルの高い議論がされると言われています。日銀元総裁の黒田さんや、日銀現総裁の植田さんもこの会議に参加していることから、各国中央銀行の総裁が呼ばれており、金融政策の意見交換が行われている事が分かります。
出典先:ブルームバーグ
ジャクソンホールはどんな場所?
場所
出典先:ブッキングコムサイト
アメリカ西部のワイオミング州にある、ジャクソンという町です。
ジャクソンはイエローストーン国立公園までの空港があり大自然ゆたかな場所で避暑地として有名な場所です。
ジャクソンホールが選ばれた理由は、経済政策を深く議論する為に、日常の喧騒から離れた場所で行うシンボリックな意味があるようです。
出典先:エコノミストオンライン
なぜジャクソンホール会議が注目されるのか
影響力のある人物の発言
ジャクソンホール会議には世界の中央銀行総裁や政治家、学者、エコノミストなど、金融政策に影響力のある人物が一堂に会します。
元々、注目されていなかった小さな会議でしたが、2010年、ジャクソンホールでFRB議長のバーナンキさんの発言で追加の金融緩和を行うと示唆したことで市場に大きな影響があったとされます。
急な発言で、マーケットは大慌てしたワン!
- 利下げに関する議論
- 9月の利下げ可能性についての言及が期待されます
- インフレ状況や失業率に関する認識が焦点
植田総裁の発言は注目されるのか
出典先:ジジドットコム
学者でもある植田総裁はジャクソンホール会議での発言を期待されていましたが、2024年の会議では参加されないようです。(閉会中審査に呼び出されたため)英語も達者で話されるため、各国中銀とのコミュニケーションの場で話し合いをするべき場所でしたが、残念ながら次回に持ち越しのようです。
総裁がせっかく意見交換できる場所なのに・・・
2024年の会議の争点
2024年のジャクソンホール会議で注目はやはりアメリカ景気の先行きについてのパウエル米議長の発言です。雇用統計も4か月連続で失業率が低下しているため、これまでにハト派な発言も発信されています。
今回のジャクソンホール会議でパウエル議長は利下げについて言及するのか、雇用統計の雇用者数の年次改定値もマイナス80万人だったためタカ派姿勢になりにくいことがわかります。一挙手一投足が市場に大きな影響を与える為、非常に注目されるイベントは明らかです。
まとめ
何かと毎年注目の集まるこのジャクソンホール会議は、最初は注目は無かったが、アメリカのFRB議長や、各国の重要人物が集まり、今後の政策について話し合い、それをメディアが注目し始めて、今や、重要な会議と発展したみたいですね。
この会議に世界中の投機家、個人投資家、メディアが発言に注目して、発表を待っているようです。。
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