2024年9月27日、新しく首相が石破さんに就任し、その3日後に解散総選挙を行う事を宣言しました。世間では、慌てて野党が選挙の準備に取り掛かったり、連立政権からの圧力だと言われています。
では、なぜ解散総選挙を行うのか?意外とその理由をなんとなくしかわかっていない方のためにこの記事を書いてみました。
解散総選挙をおこなうメリット・デメリットは?
メリット
- タイミングの選択:
与党にとって有利なタイミングで選挙を実施できます。 - 政局の打開:
政治的な行き詰まりを打開し、新たな政治状況を作り出すことができます。
3.国民の意思反映:
その時点での国民の意思を政治に反映させる機会となります。
4.国内外の情勢変化への対応:
国内外の重要な情勢変化があった際に、新たな国民の信任を得るために行われることがあります。
デメリット
- 政治的混乱:
選挙期間中は政策決定が停滞し、政治的な混乱が生じる可能性があります - 政策の中断:
進行中の政策が中断される可能性があります。 - 野党の準備不足:
突然の解散の場合、野党が十分な準備をする時間がなく、公平な選挙が行われにくくなる可能性があります。
石破茂新総裁が早期の解散総選挙を決断した理由は?
新総裁就任直後の政治的な盛り上がりを選挙に活かそうとしている可能性があります。
解散総選挙と通常選挙のちがいは?
通常の総選挙は任期満了(4年)に伴って実施されるのに対して
解散総選挙は政治情勢に応じて不定期に行われます。戦後の日本では、ほとんどの総選挙がこの形で実施されています。
解散総選挙: 政権の信任を問う、政策の是非を問う、政局を打開するなど、様々な政治的意図を持って実施されることが多い
通常の総選挙: 純粋に任期満了に伴う定期的な民意の確認という性格が強くなります。
解散総選挙は政治的な判断で行われるため、政権にとって有利なタイミングで実施されることが多く、日本の政治において重要な役割を果たしています。
通常の選挙は、1976年の1回のみで、ほとんどが解散総選挙の形式で行われているんだぜ。
解散総選挙が行われる際の小選挙区と比例代表制の違いは?
小選挙区
- 構造: 全国を289の選挙区に分け、各選挙区で最も多くの票を得た1人が当選します。
- 特徴: 一人が当選するため、政権が安定しやすい反面、落選者への票(死票)が多くなりやすく、多様な民意が反映されにくいという欠点があります。
比例代表制
- 構造: 全国を11のブロックに分け、政党の得票数に応じて議席を配分します
- 特徴: 有権者は政党に投票し、得票数に応じた議席配分が行われるため、死票が少なく、小政党も議席を獲得しやすい仕組みです。
このように、小選挙区制は個人候補の当選を重視し、比例代表制は政党の得票率を重視して議席を配分するため、それぞれ異なる特性と影響があります。
衆議院参議院の違い
任期と解散: 衆議院議員の任期は4年で、解散があります。一方、参議院議員の任期は6年で、解散はありません。
選出方法: 衆院選では小選挙区比例代表並立制を採用し、小選挙区から289名、比例代表から176名を選出します。参院選では選挙区と全国比例で議員を選出し、3年ごとに定数の半数を改選します。
被選挙権年齢: 衆議院は25歳以上、参議院は30歳以上が立候補できます。
まとめ
今回の解散総選挙は石破首相が就任して3日の早さで宣言され、10月27日に実施されることになりました。
これだけ早い解散総選挙をする理由には党内、連立与党からの要請もありました。
他にも、政権基盤が弱く、選挙に勝ち、求心力を高める狙いがあると言われています。
政治とカネの問題もあり、長期で国会答弁を避ける為と指摘されてますが、慎重な姿勢を見せていた石破首相は、手のひらを返したように早期に解散総選挙を宣言したと言えるでしょう。
解散総選挙について、選挙制度やそれをやる、メリット・デメリットを子供や知人に教えてといわれて困らないようにこの記事を見て参考になれば幸いです。
コメント